あらすじ
「りけじょ」という言葉がメジャーになる位、だんだん理系女子の人口も増加している日本ですが、まだまだ理系男子に比べて、理系女子が少ない現状があります。
理系女子の数が日本よりも遥かに多い北米では、AIを活用した、理系女子の育成教育が盛んに行われています!
理系女子に育成するためのSTEM教育とは?
「女子は一般的に、小さい頃に数学等の理系科目に対して拒否反応を示す傾向が強い、但し、STEM教育(ステムきょういく)”Science, Technology, Engineering and Mathematics” すなわち科学・技術・工学・数学の教育の面白さを理解させられれば、かなりの確率で理系女子に育成する事ができる。」
米ワシントン大のLearning & Brain Sciences (I-LABS)はそう強く主張します。
同研究機関の研究報告では、6歳の女の子が、プログラミング体験等の機会が与えられた場合に、そういった機会が無かった女の子達と比較をすると、明らかに理系分野に強い興味・関心を示すようになり、それが今後の人格形成に大きな影響を及ぼしている事を発表した。
児童教育の驚くべき実験結果
同研究機関は、合計で96人の6歳の男女を、ランダムに3つのグループに分け、
・グループ1にはロボットのプログラミングの体験をしてもらう
・グループ2には物語カードゲームで遊んでもらう
・グループ3は何もしない
という状況を作って、最後に、全員に同じ質問を問いかけました。その内容は、ロボット等の理系分野に関する興味や、男子が女子よりも数学や、プログラミングに強いと思われている迷信に対するものでした。
ロボットのプログラミング体験は、動物型のロボットに、スマートフォンを通じで、「進め」「止まれ」等の簡単な命令を与えて、動作を制御する簡易なものでしたが、
調査の結果の差は驚くべき内容となっていて、グループ1の、ロボット等のテクノロジーに関する興味は、他のグループよりも42%のギャップがあり、自己効力感については80%のギャップが見られました。
つまり、ロボットプログラミング体験をした女の子は、そうでない子よりも遥かに理系分野に強い興味を示すようになりました。
この結果が示唆する事は、ロボットに関する興味は男女共通だったが、女の子たちのSTEM教育に対する関心が、男の子達と同じレベルまで引き上げられた事が大きな発見でした。
AIが教育を変える!
しかしながら、この調査の結果は、男子が女子よりも数学や、プログラミングに強いと思われている迷信を打ち砕くものではありませんでした。
女の子達は、ロボットのプログラミング体験を通じて、自己効力感については男の子達と同等のレベルまで引き上げる事ができましたが、この迷信は崩せませんでした。
この迷信は、長年の色々な固定観念の元に成り立っていて、なかなか崩せない。
I-LABSはそう仮定していますが、今後、AIを搭載した対話ロボットの登場や、そのインテリジェンスの向上等を通じて、市場にもっとAIがありふれてくれば、この迷信を打破できるだろうと、同研究機関は仮定しています。
皆様もAIを活用して、自分の娘さんを「りけじょ」に育成してみませんか?