海外でチャットボットが成功している7つの業界

チャットボットとAI

はじめに

チャットボットはビジネスで成果を出し始めており、導入事例や次に来るものは何かをご紹介していきます。

企業はついに、チャットボットの導入により収益を得始めています。

例えば、Coca-Cola 、Sephora、Nitro café、1-800Flowers、Marriott、Snap-Travelなどの企業です。

マリオットは現在3種類のチャットボットを導入しており、今後更に増やす予定です。

Oracleの調査によると80%の企業が2020年までにチャットボットを導入したいと回答しています。

ここではボットが特に効果を発揮できる7つの業界をご紹介します。

そのほとんどがB2B領域になります。

1. eコマースと、オンライン・マーケティング

eコマースチャットボット

Eコマース業界は数々の方法でチャットボットの導入を始め、それは収益に直結しています。

1-1. eコマース業界のチャットボット成功事例

  • 1-800Flowers:Messengerによる注文の70%以上は新規客からの注文。
  • Sephora:Facebook Messengerのチャットボットを通してメイクアップの予約が11%増加。
  • Nitro Café:簡単に注文可能なチャットボットの導入により売上20%増。
  • Suns’s Soccer:サッカー番組の放映中、チャットボットにより約50%のユーザーがサイトを訪問。
  • Asos:チャットボット導入によりユーザー数は3.5倍に増加し、注文は300%増加。

1-2. マーケター、ECショップのチャットボット活用方法

eコマース・チャットボットの動向

1-2-1. Eメールの代替手段

MessengerボットはEメールよりも開封率とクリック率が高いので、オンラインマーケターはポップアップを使い、サイト訪問者の情報を得るためにチャットボットを使用しています。

ユーザーがサイトに滞在すると、セールス・メッセージが送られます。

メッセンジャーマーケティング

1-2-2. セールス

Eメール・マーケティングと同様に、ボットマーケッターはセールス・プロセスに誘導し、見込み客を細分化します。

ボットでのセールスは双方向性があり、コミュニケーションを活性化することが出来ます。

ユーザーがノーと言った時にその理由が分かりやすく、その人をセールス・プロセスの違う部分に導き、気が変わるようにします。

1-2-3. コンテンツ・ゲーミフィケーション

チャットボットは双方向性が高いのでコンテンツをインタラクティブにしたりパーソナライズ化することができます。

何か有益な情報を提供したり、体験させることによりブランドとのより良好な関係を築くことができます。

多くのブランドはストーリーを語り、購入に繋がる体験作りをしています。

例えば、Call of Dutyはこの手法を用い、新ゲームCall of Duty:Infinite Warを発売しました。

Call of Duty

Activation Publishingのマーケティングチーフ:Tim EllisはGamesBeatに送られたプレスリリースの中で「Call of Dutyファンに次のゲームを最初に覗かせて、Call of Duty:Infinite Warのキャラクターと交流させるユニークな方法を用いた。」 と語りました。

「Messengerを利用することにより過去には考えられなかった、双方向性でファンと交流する機会が生まれました。Messenger上でコミュニティーの人達がお互いに、またはLt.Reyesと一緒にプレイするのを見るのはとても楽しかった。」

このキャンペーンはとても人気で最初の24時間で600万のメッセージを受け取り、売上に直接つながりました。

1-2-4. リレーションシップ・マーケティング

ボットはTwitterなどのソーシャルメディアやEメールよりもずっとパーソナルです。

ユーザーがチャットボットに人間の性格を投影したり、感情さえ芽生えたりするのは自然なことです。

ブランドはユーザーとパーソナルな関係を築き、結果的に顧客ロイヤルティを向上させる、またとない機会を得られるのです。

  • 68%の回答者はモノやサービスを信用のある会社から買いたいと思っています。
  • 48%は信用のない会社からモノやサービスを買うのを拒否しました。

1-3. チャットボットはどの様に売上増加に寄与しているか?

チャットボットはeコマースの売上を飛躍的に伸ばしています。

多くの理由がありますが、以下に重要な要素を上げます。

1-3-1. アップセリング & ダウンセリング

一度購入した顧客は、再度そこから購入する率が33%高くなります。

購入直後のアップセリングは売上を伸ばすチャンスです。

1-3-2. ショッピング・カートの放置対策

68%ものショッピングカートが放置されています。

Eメールは放置されたカートに50%も戻す効果的な方法でした。

今後はチャットボットがこのプロセスに入り、高い開封率とクリック率により、この数字をもっと向上させることでしょう。

1-3-3. 見込み客獲得

メッセンジャーはあなたのブランドを人々にもっと認知させる効果的な方法です。

例えば、もしユーザーが映画を観たいと言ったら、FacebookはFandangoボット※を提示します!

※ Fandangoボット:映画情報、予告編、上映時間、劇場の場所等を提供するボット。

1-3-4. パーソナライゼーション & 予測分析

チャットボットはあなたのユーザーを細分化する有効な方法であり、それぞれのペルソナをカスタマイズした体験に導きます。

Accenture のレポートによれば、消費者は彼らの名前を憶えていたり、過去の購買履歴から商品をお勧めしたりする店舗は、購買が75%増えます。

良い例はAmazonの「よく一緒に購入されている商品」や、「この商品を買った人はこんな商品もチェックしています」です。

さらに、マッキンゼーのレポートによれば、Amazonの売上の35%はこれらのアルゴリズムによるお勧め商品から来ています。

1-3-5. 顧客維持率の向上

リテンション(顧客維持)に関しては、ボットはアプリに勝ります。

ダウンロードもサインアップもしなくてよい、ハードルの低さが簡便しています。

さらに、UIと提供価値が良いものであれば、ボットがユーザーにコンタクトして会話を始めるのが簡単になります。

チャットボットの顧客維持率

1-4. 成功への2つのカギとは?

ビッグデータとパーソナライゼーションを活用してあなたのボットを構築する事です。

「賢いメッセージ」これは最も大切ですが、あまり議論されていない提供価値です。

メッセージは賢くあるべきで、それは以下の2つの本質的な特徴ががあります。

1-4-1. 高価値

メッセージがとても価値があるものならば、ユーザーはメッセージを受け取らなければ不安になります。

例えば、ネット・バンキング・ボットは何かイレギュラーな取引を見つけると「バルセロナから引き落としがあります。旅行中ですか?」等のメッセージを通知します。

1-4-2. 予防

問題が起こる前に予防するメッセージです。

例えば、バンキング・ボットは銀行残高が制限値に達する前に警告メッセージを送り、口座維持手数料が発生するのを防ぎます。

現在HiCharlieがこれを行っています。ユーザーが超過引き出ししそうな前に、HiCharlieはメッセージを送ります。

「こんにちは、ジョン、口座維持手数料が発生しそうです。77ドルを口座に振り込んで手数料の発生を防ぎましょう。」

他にも、GoBeyond.aiがどのようにEコマースの問題解決をしているかチェックしてみましょう。

2. カスタマーサービス

マッキンゼーによれば、企業はボットの導入によりカスタマーサービスにかかる費用を29%削減しています。

また、BI Intelligenceは、チャットボットは年間230億ドルの人件費を節約できるとしています。

加えて企業は36%の営業職を機械化することが可能で、年間150億ドルの人件費を節約することができると推計しています。

カスタマーサービス・ボットはシンプルで、即座に投資収益ができ、この傾向は増加の一途です。

IBMの調査によれば、65%のアメリカのミレニアル世代は何かサポートが必要な時、お店に行って店員と話すよりもオンラインを好むと回答しています。

2-1. カスタマーサービス業界のチャットボット成功事例

  • Rodgers Wireless:カスタマーサービスにおいて60%効率化。
  • Glove Telecom:Facebookメッセンジャー・チャットボットを使い、電話対応数を50%減らし、顧客満足度を22%増加、従業員の生産性を350%向上。
チャットボットによる費用削減

2-2. カスタマーサービス・チャットボットを活用するには

2-2-1. スマートハンドオフを利用したカスタマーサービス

カスタマーサービスにかかってくる問合せは、同じ質問が80%であるという80:20ルールに分類されます。

現在、ベストな利用方法は何度も聞かれる簡単な質問を自動化し、ボットが答えられない質問はスタッフにバトンタッチすることです。

ボットが答えに詰まってしまったときには、スタッフに質問を自動的に送り、回答を聞き、今後、同じタイプの質問にどのように答えるかを学習します。

繰り返す度にシステムは賢くなり、自動的に回答できる質問が増えてゆきます。

2-2-2. 社内ヘルプデスク

カスタマーサービス・スタッフが回答できない時はどうなるでしょう?

しばしば内部のヘルプデスクに聞くので、内部のヘルプデスクもまた同じ質問を何度も何度も聞かされることになるでしょう。

ボットは内部と外部のカスタマーサービスのチームを助けることができます。

2-2-3. FAQの自動化

FAQページを読む人はいません。

どうするかと言えば、eメールを送って質問します。

今はAIを使い記録をとってそれに関する質問に答えることができます。

2-2-4. 信頼度スコア

ボットは質問に答えるか人間のスタッフにバトンタッチするかをどのように決定するのでしょうか?

質問が来た時、ボットはそれに対する回答の信頼度スコアを出します。

もし信頼度スコアがあらかじめ設定された基準値を下回る場合は、自動的にスタッフにそれを送り、回答を聞きます。

そしてスタッフと自分自身の回答を比較し、回答精度を向上させます。

学習とともに信頼度スコアを使うのがカギです。

ガートナーによると、2020年までに、チャットボットによる対応はカスタマーサービス対応の85%を占めるとのことです。

平均的な人は、配偶者よりもボットとの会話の方が多くなります。

2-3. 成功へのカギ

自動化されれば効率化出来る、少数の質問にフォーカスすることから始めましょう。

一般的に、企業は社内のヘルプデスクから始める事が多いです。

必要なときは自動的にスタッフが引き継ぐようにし、投資対効果が出るようなら自動学習システムに投資してください。

3. 旅行、観光、ホスピタリティー

旅行 チャットボット

チャットボットは旅行、ホスピタリティー業界でもヒットしており、ハイレベルのユーザー体験を低コストで提供することが可能となってきています。

ボット導入の最大の成果は自動化によりコスト削減と、顧客満足度、ブランド・ロイヤリティを向上させる事です。

3-1. 旅行・観光業界のチャットボット成功事例

  • Marriott:Facebook Messengerを使ったチャットボットサービスの利用が毎月85%の成長。
  • KLM:顧客問い合わせが40%増加し、15%の顧客がMessengerによって航空チケットを購入。顧客満足度も向上。
  • Wynn:Amazon Echoを5,000以上の客室へ配備。

この分野でのボットは以下に貢献し、成功を収めています。

  1. 売上の増加
  2. 顧客満足度の向上
  3. エンゲージメントとブランドロイヤリティの向上
  4. 自動化によるコスト削減

3-2. 本業種のチャットボットとAIの活用方法

3-2-1. エンゲージメント・エコシステム

Marriottは旅行前、旅行中、旅行後に顧客にアプローチするチャットボット・エコシステムを開発しています。

例えば、ある顧客がシカゴのマリオットホテルの空室状況を調べるためにチャットボットを使うとしましょう。

彼らが予約するしないにかかわらず、チャットボットはシカゴのレストラン、ツアー、地元情報などパーソナライズした内容のリンクを送るかもしれません。

もし予約したならば、ボットはチェックイン、ゲストサービスのリクエスト、レストランの予約、お勧めのアクティビティ、そしてチェックアウト後にはフィードバックを集め、顧客が今後計画している旅行や、バケーションなどについてもヒアリングします。

旅の始まりから終わりまでの体験を共有し、対話チャネルをオープンにしておくことがカギです。

3-2-2. 優れたパーソナライゼーション

ホテル業界が直面している大きな挑戦の一つは差別化です。

端的に言えば、大多数のユーザーはホテルを価格で比較し、ベストバリュー(価格、ブランド、立地の組み合わせにおいて)のホテルを予約します。

ホテルは価格競争の真っ只中に置かれています。

優れたパーソナライゼーションはこれを解決します。

ホテルは、その客が旅先でするであろう興味のある事柄やアクティビティをセットにした、ユニークなパーソナライズド・パッケージをオファーすることができます。

例えば、私が妻とシカゴに旅行したとき、Alinea(世界9番目のレストラン)で夕食をとり、ミュージカルのHamiltonを鑑賞しました。

将来トラベルボットは私たちの嗜好と旅行の目的を知り、パーソナライズされたパッケージをリーズナブルな価格で提供してくれる様になるでしょう。

パーソナライズド・パッケージを提供することによりホテルは価格競争に加わることを避けられます。

3-2-3. 予測分析

飛行機が欠航して空港に足止めを食ったことを想像してください。

あなたなら何をしますか?

2014年、Roof Innは気象予報とフライトデータを使い、どの顧客が欠航に遭遇するかを予測しました。

この予測分析により、Red Roof Inn は悪天候に影響されるであろうモバイルユーザーをターゲットにしたマーケティングキャンペーンを開始しました。

予測分析により問題が起こる前に解決し、ユニークで魅力的なオファーをリアルタイムでユーザーに提供できます。

3-2-4. 現地でのリコメンデーション

ホテルは「次に購入する商品」の解析アルゴリズムを活用し始めています。

このアルゴリズムは例えば、顧客が早朝のコーヒーを楽しんだり、配偶者と旅行したりするなどの履歴データを分析します。

顧客のスマートフォンのロケーション履歴を利用し顧客が朝、ホテルのコーヒーショップを通り過ぎる時「Buy one get one free」のオファーを送ったりします。

さらに宿泊客がロビーに入るとき、予約したルームサービスを提供したり、チェックアウト後直ちに清掃係に知らせたりすることができます。

3-2-5. カスタマーサービス・チャットボット &Voice

高級ホテルに年間50~100泊する上位5%の旅行者は ホテルの値段を気にせずに予約しています。

この層の人達には大抵、いつでも何でも頼めるパーソナル・コンシェルジェがついています。

その他の私達には、似たような高品質のサービスをチャットボットがずっと低価格で提供してくれます。

ホテルは、チャットや音声を通じて、興味のありそうな場所を提案したり何かをするのを助けてくれる、カスタマーサービスを提供するボットを既に展開しています。

さらに、対話の履歴を保持しているので対話を繰り返すことなく、メッセンジャー、eメール、Echoとの会話を参照することができます。

3-2-6. AIによるスマート・プライシング

最大の機会は予測分析と価格最適化のためのディープ・パーソナライゼーションです。

例えば飛行機の欠航により突然、大量の宿泊キャンセルが出るかもしれません。

状況を改善するためにAIは宿泊料金を下げて、地元の人達に特別料金でホテルに宿泊することを提案するかもしれません。

総合的に、既にボットは顧客満足度とブランドロイヤリティの向上を助ける役目を果たしていますが、これはまだ初期段階です。

現在、ホテル向けのチャットボットとAIサービスを提供する新興企業が数多くあり、それらから更に色々と学べます。

4. 銀行、金融サービス、フィンテック

フィンテックにより金融サービスのビジネス革新が始まりました。

チャットボットはこの現象にさらに弾みをつける最新の媒体です。

Gartnerによると、消費者は2020年までに85%の銀行関連の処理をフィンテック・チャットボットによってできるだろうと予測しています。

ジュピターの新しい調査「Chatbots:Retail, eCommerce, Banking & Healthcare 2017-2022」ではチャットボットが現在の2,000万ドルから、2022年までに年間80億ドルのコスト削減をすると予測しています。

Bank of America、Chase、Visa、Mastercard Capital One、American Express、Ally bank、Barklays、Paypalなどトップ金融機関の多くはすでにボットを導入しています。

4-1. 金融業界のチャットボット成功事例

  • Chase:JP Morganは多数のボットを使っています。COINは360,000時間の人的労働時間を節約しました。そのシンプルなボットは社員へのeメールを分析したり、ソフトウエアのシステムへのアクセスを許可したり、パスワードのリセット等よくあるIT関連のリクエストに応えたりしています。今年は1,700万アクセスのリクエストを処理すると期待されており、それは140人分の仕事に値します。
  • HiCharlie:このボットは顧客の財務状況をユーザーの代わりにチェックしてくれるので、ユーザーはそれをする必要がありません。
  • Sweedbank:チャットボットのNinaは月間40,000の対話をし、81%のサポート問題を解決しています。
  • Trim:ファイナンシャル・アシスタント・ボットのTrimは経費削減の手伝いや、ユーザーに代わって請求書の交渉をしてくれます。Trimは94%の定着率を保持しています。

4-2. フィンテック企業のチャットボット活用方法

4-2-1. スマート・メッセージ

銀行口座に問題やリスクがあればボットが警告してくれます。

例えば不明な請求がローマから来たとしたら、ボットはメッセージを送り顧客が実際ローマにいるのかを確認してくれます。

また、HiCharlieの様な企業は、口座維持手数料等の今後の料金をアラートし、手数料を節約するために、指示すれば口座間で送金し、調整してくれます。

4-2-2. パーソナライズ & 提案

Bank of Americaのボットはあなたの口座を見て、お金の使い道などを提案してくれます。

諸費用のブレイクダウンや、借金返済に幾ら遣っているか、節約する方法などを提案してくれます。

4-2-3. ネゴシエーター

Trimは最も人気のあるボットのひとつで、顧客のお金を節約することに焦点をあてて働きます。

これはユーザーの支出傾向を分析し、使っていないサービスの解約などによるコスト削減を提案します。

さらに、顧客に代わってケーブルTVなどの請求書の交渉などもしてくれます。

4-2-4. カスタマーサービス

ボットは24時間年中無休でカスタマーサポートをし、質問に答え、口座の分析や提案をしてくれるので、運営コストを削減し、カスタマー・エクスペリエンスを向上させます。

4-2-5. 社内向けチャットボット

銀行は仕事を自動化するためにチャットボットを社内で使用し始めています。

例えば、COIN(Contract Intelligence)というプログラムは、商業ローン契約の説明という退屈な仕事を引き受けてくれます。

Chaseに関しては、パスワードのリセットをしたり、効率化のために社員のeメールを分析したり、社内システムへのアクセスの許可をしたり、その他多くの問題解決のために多数のボットを開発しています。

金融業界は、チャットボットが最も活用出来る分野のひとつです。

もしあなたの会社がチャットボットの導入を検討されている様でしたら、お気軽にご連絡を頂ければと存じます。

5. 人事 & 採用

チャットボット展開における最もエキサイティングな分野のひとつは人事と採用です。

ボットは人事部門の人数を減らす事により経費削減し、また、従業員のライフ・ステージの各段階をサポートし、従業員の定着率を向上させます。

ヒューマンリソース・マネージメント・ソサエティの調査によれば、38%の人事部門 回答者の一番のチャレンジは、「従業員の高い定着率を維持すること」でした。

問題は、多くの従業員向け人事システムは古くて使いにくいので、従業員が人事部門に単純な用件のために連絡する事になります。

ボットは既存のシステムに統合され、飛躍的に使いやすいユーザー・エクスペリエンスを提供しこの問題を解決しています。

結果としてボットは人事担当者の対応時間を30~50%削減しながら、従業員の定着率を向上させています。

5-1. 人事・採用業界のチャットボット成功事例

  • SAP:従業員情報、タイムシートの報告などの合理化に役立つボットです。従業員は住所変更、休暇届けなどをセルフサービスで処理できます。
  • Maya:求人、スクリーニング、スケジューリングなどの採用プロセスを自動化し、対応時間を75%削減します。
  • SGT STAR:米国陸軍は兵士の募集にチャットボットを活用し、質疑応答の支援をしています。
  • Wade &Wendy:求人と従業員能力開発のために働くAIチャットボットです。
  • Loka:私が入っている保険会社はどこですか?等、人事関連の質問に回答するSlackボット。

5-2. 人事・採用おけるチャットボットの活用方法

人事・採用おけるチャットボット

5-2-1. 求人

チャットボットとAIは求人におけるプロセスの自動化を支援しています。

例えば、Tara.aiは、Githubでプログラマーを見つけ、評価しています。

AIシステムは開発者の書いたコードやこれまでの履歴を評価し、品質スコアを算出します。

5-2-2. 審査・スクリーニング

一般的に、応募者の75%は、求める条件に満たない人達です。

チャットボットは応募者と対話し質問をすることにより、仕事の応募条件を満たしているか事前にチェックします。

Wendyは正にこのためのボットで、人事アシスタントの様にあなたの会社のアイデンティティを理解します。

彼女は知的に応募者を吟味し、任務と企業文化に敬意を表する候補者を見つけます。

5-2-3. 社員教育 & 能力開発

従業員教育と能力開発はお金も時間もかかる投資です。

Wadeのようなチャットボットはいつも隣にいるアドバイザーの様に新人研修をして、それにかかるプロセスを単純化します。

Wadeは従業員を育成し、彼らのキャリアとともに成長します。

5-2-4. 人事業務の自動化

最も効果的な事例の一つはチャットボットによる人事業務の自動化で、以下の様なタスクの30~50%を自動化できます。

  • 各種書類の提示:税金明細、給与明細や他の書類を従業員が見たいときボットが24時間対応。
  • 個人情報の提示:有給休暇、福祉、年金、保険などの情報を回答。
  • 個人情報の更新:新しい電話番号、住所、結婚などの個人情報を従業員自身が更新できるようにする。
  • 人事関連リクエスト:有給申請などへの対応の自動化。
  • ミスの予防:ボットはケアレス・ミスが起きる前に解決することもできます。例えばもし従業員が退出時刻の記録を忘れそうになったらボットが教えてくれます。ボットは仕事終了時間の承認もしてくれます。源泉徴収票の提出時期には、送付前に個人情報を更新する様にリマインダーを送ります。
  • フィードバックとレビュー:ボットは従業員とマネージャーの双方からフィードバックとレビューを得られます。それに加え従業員は提案したり、サポートを求めたり、フィードバックをしたりして彼らの仕事の向上に集中することができます。

6. アシスタント・チャットボット

このチャットボットは特定の作業を行うために設計されています。

これらの作業は、しばしば社内向けとB2B向けです。

社内チャットボットの数は増加しており、人の働き方を根本的に変える可能性があります。

現在仕事における45%の作業は既に自動化されています。

AIの市場予測

要するに、自動化とボットは既に人の働き方を変え始めており、また、これは単に始まりにすぎません。

この分野は、チャットボットにとって最もエキサイティングな分野です。

6-1. アシスタント・チャットボットの成功事例

  • X.ai:スケジュール予約をするAIアシスタント。
  • RossIntelligence Ross:法律事務所のために判例をリサーチしてくれる、AIリサーチアシスタントです。ユーザーはリサーチに費やす時間を30%短縮する事ができました。
  • DoNotPay:初のAI弁護士。160,000件の違法駐車チケットを覆し総額4,000,000ドルの罰金を払わずに済みました。現在は他の数々の法律サービスも行っています。
  • Tara.ai:プログラマーを雇用、管理してITプロジェクトを自動化します。有能なプログラマーを雇用するまでにかかる時間は今までだと2週間かかっていましたが、Taraにより24時間に短縮されました。プロジェクトにかかる時間もプログラム開発のエージェンシーを使うのに比べ30~50%短縮されます。
  • Chatbot Conference Bot:チャットボット・カンファレンスを細部まで管理します。参加者を自動的に紹介し、Gamificationにおけるカンファレンス・デーのユーザーの滞在時間を伸ばし、売り上げを20%増加します。
  • 社内エージェント:HR、カスタマーサービス、セールス、Slackボット、フィンテック等。

6-2. AIとボットはどのように企業を支援しているか

AIやボットの活用事例の多くはB2Bで、企業の既存システムにボットを統合させて、AIシステムを開発しています。

操作が簡単なフロントエンドを使うことによりユーザーに対話で価値を提供します。

AIのポテンシャル

特に、法律関連サービスはビジネス革新が起きている分野の一つです。

Ross Intelligence、JP Morgan Chaseなどの会社は、以前は弁護士が扱っていた多くの法的業務をボットにより自動化しています。

弁護士への報酬は1時間数百ドルもするので、莫大なコスト削減につながります。

今後、この傾向はもっと強くなり、企業は特定の業務を自動化するAIとボットを開発し続けるでしょう。

分析、メンテナンス、予見、最適化、事務などの分野の業務開発は機が熟しています。

そして最も重要なことですが、これらのプロジェクトは通常、莫大な投資収益を得ています。

もしあなたの会社が社内AIソリューションを検討されていれば、ご連絡ください。

7. IoT & 音声認識システム

AI音声認識

音声認識システムは急速に市場拡大しています。

AmazonのAlexaは200万台を売上げ現在、市場の70%を占めています。

2020年までには1億2800万台のスマートスピーカーの売り上げが見込まれており、Alexaだけでも100億ドルの売り上げを期待されています。

これは大きなビジネスチャンスといえます。

以下が、Alexaでできる事です。

  • Smart Home& IoT:スマートデバイスに接続し、声でコントロール。
  • 配車サービス:UberやLyftを呼んだり、料金を見積もる。
  • トラベル:旅行のチケットを予約し、空港での待ち時間を調べる。
  • エンターテイメント:音楽を聴く、Jeopardyなどのゲームをする、映画を観る。
  • クッキング:料理や飲み物のレシピを手に入れる。
  • ショッピング:Amazonからの商品購入等。
  • 料理のデリバリー:宅配ピザ等の注文。
  • フィットネス:7分間のワークアウト等。
  • 生産性の向上:リマインダーのセット、To-doリストを作る等。
  • ニュース、天気、金融:ニュースを聞く、最新の気象情報、クレジットカードで使った金額をチェック、株価をチェック等。

7-1. 音声認識システムでどのように収益を上げているか?

収益を上げるためには、基本的に以下の3つの方法があります。

7-1-1. 商品・サービスの販売

Uber, Lyft、1-800Flowers、 Dominosは音声認識サービスを使い商品やサービスを売るという古き良きやり方で収益をあげています。

7-1-2. スキルの利用料

もしあなたが人気スキルを作ったら利用料を取れます。

プライム・メンバーでない顧客は、スキルの月会費を払うというオプションがあります。

7-1-3. 人気度に応じたフィー

また、スキルの人気度によって、月500ドル~5000ドルがAmazonから支払われます。

原文

https://chatbotslife.com/how-businesses-are-winning-with-chatbots-ai-5df2f6304f81

チャットボットライフとの提携により、翻訳し掲載しています。
チャットボットライフとは、最新のボット、AI、NLP、ツール等を扱うメディアです。