AIに職業を奪われないための最大の武器とは?

近年、ディープラーニングの登場により爆発的なAIブームとなり、10年後は大抵の人間の仕事はAIに奪われてしまうとまで言われていて、多くの人が自分の職はAIに奪われてしまわないか、不安な気持ちになっているかと思います。

AIに職を奪われないようにするためには、どんな事に気を付けるべきなのでしょうか?

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「人間としての自我の確立こそが、AI社会で職を守るための最大の防御策になる」と、米ヒューストン大学のRodica Damian氏は語る。

同氏の研究室では、34万人以上の被験者のデータを用いて、それらの被験者が将来AIに奪われる可能性がありそうな仕事(例 オペレータ業務、単純な接客業務 等)に就いているか、もしくはそういった職を将来希望しているか、についての傾向分析の研究を行いました。

その研究によって明らかになった事は、高校時代までに、科学や、芸術等の分野に対して強い興味・関心を示した学生ほど、将来AIに奪われる可能性が少ない可能性に就いているという傾向がある事が明らかになりました。

Rodica Damian氏は、AIは単純な業務の自動化等には向いているが、複雑な人間関係が必要とされるような仕事に対しては、人間ほどうまく立ち振る舞う事は不可能と主張しています。

早い時期に、科学や芸術等に強い興味を示す学生は、好奇心が旺盛で、自分の将来の目標を高く設定するため、AIにはとって変わられない分野で、高い専門性を発揮する事ができるようになる可能性が強いようです。

機械学習によるビッグデータの分析等、AIが人間よりも優れたパフォーマンスを発揮できる分野もますます多くなってきていますが、早い時期の知的好奇心による自我の確立こそが、将来的にAIに職を奪われる不安への、最大の防御策になります。

今後、学校の教育だけでなく、早い時期に自我を確立できるような、学生へのカウンセリング的指導がより重要になるという見解をRodica Damian氏は示しています。

結局、人としてしっかり目標意識を持つことが、最善の策になるのですね!