機械学習とチャットボットで死者を蘇らせた話

人工知能の専門家でLudaの共同創設者であるEuginia Kuydaについての短い記事をガーディアン紙で読みました。

それは友達のRoman Mazurenkoの死をきっかけに彼女が作ったRomanのメモリアル・ボットについてでしたが、単なるチャットボットの記事ではありませんでした。

メモリアルボットは彼の死後に友達や家族からKuydaに提供された、数年間のテキスト・メッセージを使い彼に似せて作られました。

ディープラーニングと、可能な限り集めたデジタルの軌跡は彼が残した友人達に特別な悲しみ方をさせました。

ガーディアンとVergeの二つの記事を読み、私は自分のデジタルの記録について考えました。

ずっと昔、自分のEmailアカウントを始めて作った日を思い出します。

母がパイを作っていたのでそこから着想を得てIDを作りました。

そして、私は数年間に渡り毎日数時間、MSNメッセンジャーで友達とお喋りしました。

様々なハンドルネームを使った見ず知らずの人達とチャットルームで話したりもしました。

また、Beboアカウントを作り友達と親密なやりとりを一年中毎日のようにしました。

MMOゲームコミュニティーにも参加しゲームにも入り込み、携帯電話を持ち、FacebookやTwitterに登録し、Gmailアカウントも作りました。

Kikのインストールとアンインストールを少なくとも6回は繰り返したこともあります。

Viber、Whatsapp等のデートアプリも使いました。

Weebly、Mediumそして私の古い学校のブログで私の書いた文章を見ることもできます。

私は12年間、ちょうど私の人生の半分または4,380日間テキストメッセージし続けています。

これら全てのことには何か意味があるはずです。

60年代のELIZAから今日の多数のオンラインボットまで、チャットボットは数十年の間、人々の好奇心に火をつけてきました。

チャットボットはもはやSFの夢でも、プログラミングの達人の特殊な趣味でもありません。

私の初めて使ったチャットボット作成プラットフォームはSnatchbotでした。

メンタルヘルス・チャットボットを作り、ソフトウエアがとても直感的な事を感じたのでチャットボットを更に作りました。

人工知能についての理解を進める根気強い持続力は未知の場所にどんどん近づいて行きます。

「チャッピー」という映画で、意識を捕らえ移動させる能力は人間を自分の体の外に出し、機械の中で生きることを可能にしました。

この恐ろしくも実現可能性の高い、Black Mirrorの様な未来の世界に、私は考えさせられました。

Kuydaのメモリアルボットは同じものではありませんが、同じライン上にあります。

もしあなたのアドレス帳にある友達や家族等に送ったテキストメッセージやEメールを全て集めたらあなたのどんなイメージが形作られるでしょうか。

あなたのデジタルの軌跡は将来何かの価値を持つかもしれません。

一生のログブックが他の人とあなたが交流するシステムになるかもしれないからです。

あなたのイメージがUSBスティックに保存され、家族の何世代にも受け継がれることを想像してください。

Mazurenkoのメモリアルボットが多くの人に愛されたことを受けて、2017年3月にKuydaとLudaのチームはReplikaをリリースしました。

これは自分自身と話すチャットボットです。

チームは心理学者と共同作業し、正直でオープンな答えを引き出す質問を作りました。

アプリはあなたのレプリカを創り、それはチャットボットセラピーという形で表現されています。

Eternimeも同様のアプリで、私たちが持つ、忘れられることへの恐怖にもっと明確に働きかけています。

これは人のアイデンティティの最も重要な部分や最良の思い出を集め、子孫のためにタイムカプセルへ保存するチャットボットです。

これにより人はデジタル・アーカイブの中で仮想的に不死になります。

もしあなたがメモリアルボットに興味があるのなら、デジタルの死んだ自分自身にどのデータを入れて、どのデータを入れたくないのか注意深く考えて下さい。

人間は多面性のある生き物であり、それが私たちを面白くさせています。

人工知能と開発者は死、悲しみ、そして私たちの人生の限界の認識を書き換えることを試みています。

グリフボット

原文

https://chatbotslife.com/thinking-about-my-dead-self-deep-learning-and-redesigning-death-in-a-chatbot-17643a83b74f

チャットボットライフとの提携により、翻訳し掲載しています。
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