ニッチなボットの作り方
GoogleやAmazon、それらの大規模なAIチームやナレッジベースとあなたはどうやって競争しますか?
競争力のある、あなたの強みのニッチ市場を見つけることを念頭に置くべきです。以下は幾つかのヒントです。
- 狭い会話の領域を選ぶ:一般的な会話領域で競争しない事。幅広いトピックに対応するためには、費用と時間がかかります。
- ユニークで地域性のあるデータ等を活用する:世界的企業が持っていない情報であったり、彼らの解決力に勝る有益なデータを得る。
- 賢いユーザーエクスペリエンスを設計する:怠惰なユーザーを想像し、分かりやすい会話をしましょう。ユーザーの行動を予測したり、ユーザーの努力を最小限にするためにレコメンデーションをパーソナライズします。
- 積極的だが邪魔にならないボットを作る:ユーザーエンゲージメントは極めて重要です。ユーザーに関連があり興味をもちそうな事を通知しましょう。ボットを、ユーザーや顧客と強固で長い関係を作る手助けをする効率的なチャネルにしましょう。
例えば、Prague Visitor(プラハ・ビジター)は上記のヒントに従って開発されたチャットボットをローンチしました。
領域はかなり狭く、目的はプラハ旅行者のためのパーソナル旅行ガイドを作る事です。
強みはPrague Visitorの会社が旅行者のための雑誌を既に発行している事です。
この雑誌では、イベント、レストラン、観光情報、その他の興味深い地域データのデータベースを保持する必要があります。
公開されているデータソースやGoogle transit等のAPIを利用して得るデータもあります。
テキストマイニングを用いテキストからタグを抽出するのも良い方法です。
課題は、ユーザーとの会話の管理の仕方で、以下が私達のチャットボットを開発、テストする過程で出くわした課題です。
チャットボット選定で“絶対に外せない”3つの確認ポイントとは?
本資料(無料 eBook)をご覧頂ければ、以下の事がスムーズに出来る様になります。
- 選定候補のAIチャットボットを客観的に比較する事
- 実機トライアルで準備・確認すべき事
- 自社に最適なサービスを見つけ、失敗せずに導入する事
ユーザーの自然な話題の変化に対応にする
シンプルなチャットボットはユーザーをボタンでガイドする定義済みの階層フローを使用し設計されています。
これはポップアップメニューや電話の自動カスタマーサポートラインをナビゲートしているように感じます。
どの会話ドメインがサポートされているかはっきりしない場合は、ボット開発者はアクションボタンを広範囲に使用する事を勧めます。
しかしどのようにユーザーにやり直ししてもらうか、彼らが会話ツリーの最後に来たらどのように話題を変えるか、または提案されたオプションのどれも気に入らなかった場合の対応方法などが課題です。
ユーザーはテキストを返信するだけで簡単に話題を変更出来るように作っても、私達の観察によるとユーザーがボタンをクリックする事に慣れると文字の会話をあまりしなくなります。
解決方法としては、サンプルのフレーズを提案しこれを改善します。
一度ユーザーに信用して貰うと、「この週末に何か面白い展覧会がありますか?」「美味しいバーガーの店を教えて?」等、本当の質問をしてくれるようになります。
そうなると次は、ユーザーエクスペリエンス向上のためにパーソナライズされたボタンの提案を加えることができます。
「今夜、お勧めのジャズコンサート」など明確なコマンドを書くよりも、定義済みのアクションボタンを数回押す事を好むユーザーもいる事は興味深いです。
予測外の質問に備える
ユーザーが書きたい事をなんでも書けるとわかったら、彼らが行儀よく歩調を合わてくれるとは思わないでください。
彼らの信頼を得たければ予期しなかったあなたの業界に関しての正直な質問だけでなく、侮辱、丁寧なフレーズ、絵文字、そしてもちろんあなたがロボットに聞きたい全ての質問に返答する用意をしなければなりません。
これは長い反復のプロセスですが、あなたはチャットボットを定期的にメンテナンスし向上させる必要があります。
原文
チャットボットライフとの提携により、翻訳し掲載しています。
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